翡翠は傷がない場合にのみ「無地」となる

ここでの「無地」とは、表面に模様が彫られていない翡翠の宝飾品を指します。傷やひび割れのない、完璧に近い翡翠だけが「無地」製品として完成されるため、「無地」翡翠は素材自体の品質に対して極めて高い要求が課せられます。

『礼記』にはこう書かれている。「この大きな玉は彫刻されていないが、その質は美しい。」これは、傷やひび割れのある翡翠だけが複雑な彫刻に使われることを意味し、そのため業界では「ひび割れは花を隠すことができない」と言われており、ひび割れとは翡翠の小さなひび割れを指します。

つまり、翡翠の場合、彫刻が複雑であればあるほど価値が高くなるわけではなく、翡翠そのものの独特の美しさを完璧に表現できるものの方が価値があるのです。

もちろん、価値が限られている一般的な機械彫刻や印刷のような翡翠彫刻は別です。彫刻が精巧で、翡翠の色や水質が適切に利用されていれば、翡翠の価値も高まりますが、そのためには優れた品質と優れた職人技が必要です。したがって一般化することはできません。

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